所詮、無力

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僕にしか出来ない。 そう聞いて、また葉と一緒に星を見ても許されると思うと嬉しかった。 少なくとも僕の心は葉の存在に救われた。自由を求めた僕は彼女によって今、変わろうとしている。 まだ何が出来るかは分からない。でも出来る事全てをしたいと思った。 ─キーンコーンカーンコーン… 放課後のチャイム。 何時もだったら長く感じる1時間は自習という事もありあっという間に過ぎた。 今日だけはやはりアンナに葉の事を任せ、教室を出る。 蓮が気にしてホロホロもいるが一緒に帰ろうと言ってくれたが、僕には1人行きたい場所があった。 .
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