生きる事が傷

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「…ハーオ!!」 「わっ!葉!!」 「へへっ!おはよ!」 「おはよ…」 「…ん?どうした?なんか暗いぞι」 「そ、そう?ははιそうでもないさ」 「…なら良いんよ!」 やっぱり、朝起きたら二人共いなくなってた。 中学最後の1年間…。進路はどうしようか。 「おーい」 「……。」 「聞いてんのかコラ!」 「…ホロホロ!!」 「聞いてなかったんだな…ιおいおい、どうしちまったんだよ?」 「いや、別に」 「なら良いけどよ!ほら、さっさと判子押してくれ!」 「ああ…」 もう、何だってこんな大切な時期に悩み事を作るんだ。受験勉強もそうだけど、生徒会活動だって少なくとも後2ヶ月はある。 正直逃げ出したくなるよ…。 「はあ…」 「「…?」」 蓮とホロホロ、二人が顔を見合せて心配してくれている事になんて気付かずに僕はまたため息を一つ。 .
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