第一章

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友達がいなくっても平気 そう生きて来たんだけどなぁ だからしばらくは人を好きになることはなかった そっか だから6年間? 短いようで長く感じるよ 高校生の時に告白なんてものもされたことあるけど 駄目だったんだぁ 男はみんなワガママな生き物なんだよ 私はそう思い込んでいた 英「腹減った」 光「英吾が炊事当番でしょ?私は掃除をしているの」 英「いいじゃんかよ」 このワガママな男が高原英吾(たかはらえいご) 私の嫌いな性格しているのよ 当番制を決めたのは私 洗濯だけは自分達でやって貰うとして家事は分担させて貰ったの 私だって働いているわけだからねぇ 英「マジなんかない?」 光「うんとねぇ…てやらそうとしないでくれる?」 英「思ってないから」 英吾が炊事当番だとご飯が自宅では食べれないんだよ! 訳わからない料理とか作ってくれるんだけど激マズなの! あれはこの世の食べ物じゃないと思う 空「お帰りなさい」 英「空~!」 光「空に触らないでね」 英「怖いなぁ」 英吾は何度も会社の帰りに逢うんだけど 毎回違う女の人と歩いているの どうして父はこの人を入居させたんだろう 1番危ないのになぁ
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