第一章

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朝から喧嘩が始まっていたの ウザいんですけど… 空が泣いていた 光「何空を泣かしてるのっ?」 信「ごめんね」 光「信太くんが泣かせたの?」 私は空を抱きしめながら信太くんを睨んでいた 辰巳が倒れていたの 辰巳と英吾の喧嘩? 光「理由を聞かせて」 辰「…こいつが空ちゃんにキスをしようとして…」 私は辰巳が言い終わらない内に英吾を叩いていた 空「お姉ちゃんっ」 光「空に何かしたらあんたを殴るって言ってあるよね」 英吾は黙って家を飛び出してったんだぁ あいつだけは本当に嫌っ すぐ追い出したいんだけど… 信「手…痛かったでしょ?叩くのは自分が傷付くからね」 信太くんがタオルを濡らして私の手に置いてくれたの 私は痛くない 痛まないんだよ 自分を守る為なら殴り合いだって大丈夫 空を汚すヤツも許さない 空「時間だよ」 光「うん…」 辰「一緒に行こう!」 辰巳が急いで私の後を追って来たの 手がヒリヒリしてる 今は1人でいたかったんだけどなぁ… 辰巳は黙って私の横にいたの これって… 私がいつも辰巳にしていることじゃないかな? まぁいいや 黙っててくれた方が楽だよね 私も黙っていた
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