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私は上手に生きてはいなかった
守っているモノを汚されたら相手を許さない
みんなの止めも利いたりしないよ
相手が死ぬまで殴るの
そう思って生きて来た
だから生まれて初めての敗北にボロボロになっちゃったんだろうなぁ
小「電話だよ」
光「有難う」
私は洋服を作る会社の事務をしていたの
私の部署はクレーム処理係り
毎日本当に疲れるんだよ
同じ人からの電話が毎日あるし
変な言いがかりをつけてくる人もいるし
ウザすぎるんだよね
どうしてこの会社に決めちゃったんだろう
お給料だっていい訳じゃなかった
あれ?
着信があった
こんな私にも2人の親友がいるんだぁ
アイドルをしている狩野雪菜(かりのゆきな)と
大学に行って弁護士になると頑張っている北神津希(きたがみつき)
津希からの着信だった
光「どうしたの?」
津「今、何処にいると思う?」
光「まったくわかりません!」
どうでもいい話しなら私は携帯を切りたかったんだぁ
今日も電話は止むことなく鳴り続けたんだよ!
本当のクレームを探すのが大変なんだからね!
光「用がないなら切るけど?」
津「ごめんっ」
雪「光?」
津希の携帯から雪菜の声が…
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