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「何言ってやがる!!」
銃口を少女に向けたまま、硬直状態のシャンクが叫ぶ
「はぁ…」
少女はお手上げポーズをして、腕を組む
「だから、貴方は私を守る為に生まれたから私を殺す事を身体が拒んでるの。分かった?」
片足の爪先を世話しなくパタパタと上げたり下げたりする少女
「それの意味自体が分からねぇよ!!」
「全く…。私が貴方の待っていた神の“エマ・グリフォン”だからよ」
「信じられっか!!」
シャンクにとって理解不能な事をズバズバ言う少女、エマ
そのエマの言葉を大声で否定するシャンク
「まぁ信じないならいいわ、後で分かる事だから。けどねぇ…」
「なんだ?」
「私を無事に逃げれる様に護衛してくれるなら、貴方の強制的な拘束を解いてあげるど…どうする?」
全く話を聞かないシャンクにエマは、無謀とも言える策を提案する
「嫌だと言ったら?」
「質問してるのはこっちよ。まぁ、教えてあげる。あなたは意識が遠のいて気絶、私を殺せたとしても…どちらにしても奴等に殺されるわね」
「奴等?」
「そうよ。今の貴方は感覚が鈍ってるから分かりにくいと思うけど、外はすごい数の人間よ」
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