04.交差

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「俺がそんな事に気付かないはずがない」 そう言って感覚を研ぎ澄ますシャンク 「おいおい、外からあり得ない数の殺気があるぞ」 「だから言ったじゃない」 エマは頬っぺたを膨らます 「さぁ、どうするの?早く決めなさい!」 その言葉を聞き、シャンクは少し思考に入った (こいつが言ってる事が全て本当だとしたら…それに、このまま硬直…もしくは、気絶しても意味がない。そして外からの大量の殺気…) 当然の様な結果が決まった 「…分かった協力する」 「案外あっさりね…また私を撃とうとしたら硬直するから覚えててね」 エマはシャンクにビシッと指を指し、だめ押しする。 「わかっとるわい!!」 「物分かりいいわね」 そう言った瞬間、エマの手の平に光の玉がポワッと浮かび、その手がシャンクの手に触れる 「とりあえずやってみるわ」 すると、光の玉は分散しながらシャンクの全身を伝っていき、引いていった。 身体を縛っていた重たい鎖から解き放たれた感覚 「ぶっは、きたきた」 シャンクは床に倒れ込み、そして這いつくばりながらもエマに銃口を向ける 「それじゃっさよなら」 そう言って引金を引こうとするが 「…」 硬直した。 溜め息をつき、お手上げポーズをするエマ 「…バカ」 「うるせぇ!!」
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