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「俺がそんな事に気付かないはずがない」
そう言って感覚を研ぎ澄ますシャンク
「おいおい、外からあり得ない数の殺気があるぞ」
「だから言ったじゃない」
エマは頬っぺたを膨らます
「さぁ、どうするの?早く決めなさい!」
その言葉を聞き、シャンクは少し思考に入った
(こいつが言ってる事が全て本当だとしたら…それに、このまま硬直…もしくは、気絶しても意味がない。そして外からの大量の殺気…)
当然の様な結果が決まった
「…分かった協力する」
「案外あっさりね…また私を撃とうとしたら硬直するから覚えててね」
エマはシャンクにビシッと指を指し、だめ押しする。
「わかっとるわい!!」
「物分かりいいわね」
そう言った瞬間、エマの手の平に光の玉がポワッと浮かび、その手がシャンクの手に触れる
「とりあえずやってみるわ」
すると、光の玉は分散しながらシャンクの全身を伝っていき、引いていった。
身体を縛っていた重たい鎖から解き放たれた感覚
「ぶっは、きたきた」
シャンクは床に倒れ込み、そして這いつくばりながらもエマに銃口を向ける
「それじゃっさよなら」
そう言って引金を引こうとするが
「…」
硬直した。
溜め息をつき、お手上げポーズをするエマ
「…バカ」
「うるせぇ!!」
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