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真ん中のフロアーを警戒するA班。
微かにパラパラと砂が落ちる様な不審な音にも反応しながら、なんとか地道に進行していた。
「B班、目標はいたか?」
先頭を仕切ってる男がトランシーバーに呼びかける
『こちらB班。そろそろ六階に着く、特に気配は無い』
「そうか、さっきからどこかが崩れる音がして気味が悪い。早く終わらせたい所だ」
男は返ってきた言葉に、軽く陽気なテンションで返事をする
『さっさと終わらせて、飯にでも――なんだこいつ!うわぁぁぁ!!』
不意に流れる不吉な通信。
「おい、B班どうした!応答せよ」
『…』
男の額の汗が冷や汗に変わっていく。
「…奴等は殺られたかもしれん」
「隊長、C班からも応答ありません…」
男は銃を構えたまま、首をかしげた。
「どういう事だ…奴等は反対同士の道だ。ターゲットの仲間がいるかもしれん、気を引き締めろ。突撃するぞ」
「はい!」
フロアーの中心を一気に走って突破し、男達は突き当たりの階段へついた時
ミシミシ…
どこからかしていた不審な音が段々と近づいてきている様だった。
バキバキ…
突如、男達の目の前で地面が隆起し、盛り上がる
「――なんだこれは!」
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