04.交差

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真ん中のフロアーを警戒するA班。 微かにパラパラと砂が落ちる様な不審な音にも反応しながら、なんとか地道に進行していた。 「B班、目標はいたか?」 先頭を仕切ってる男がトランシーバーに呼びかける 『こちらB班。そろそろ六階に着く、特に気配は無い』 「そうか、さっきからどこかが崩れる音がして気味が悪い。早く終わらせたい所だ」 男は返ってきた言葉に、軽く陽気なテンションで返事をする 『さっさと終わらせて、飯にでも――なんだこいつ!うわぁぁぁ!!』 不意に流れる不吉な通信。 「おい、B班どうした!応答せよ」 『…』 男の額の汗が冷や汗に変わっていく。 「…奴等は殺られたかもしれん」 「隊長、C班からも応答ありません…」 男は銃を構えたまま、首をかしげた。 「どういう事だ…奴等は反対同士の道だ。ターゲットの仲間がいるかもしれん、気を引き締めろ。突撃するぞ」 「はい!」 フロアーの中心を一気に走って突破し、男達は突き当たりの階段へついた時 ミシミシ… どこからかしていた不審な音が段々と近づいてきている様だった。 バキバキ… 突如、男達の目の前で地面が隆起し、盛り上がる 「――なんだこれは!」
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