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「おい、早く走れ」
「私の体力も考えなさいよ!」
二人は屋上へ向けてひた走る
正直、一人の戦闘に慣れているシャンクにとってエマは、お荷物以外のなんでもない。
「注文が多いいこった」
シャンクは頭を掻きながら困った様に呟く
「後、私をちゃんと守る事。いいわね!」
角を曲がる二人
「シャンク!」
既にそこには黒ずくめの服をさかれ、血だらけの男が一人銃口を構えていた。
「分かってら」
シャンクは咄嗟に、エマの前に出て引金を引く
バンッ!
バンッ!
「ぐっ…!」
脳天を貫かれ、血を噴き出しながらその場で息絶える男
「俺に銃口を向けるな」
シャンクは自分の胸に手を当てながらもそういうが、手を当てている所から赤い血が滲んできている
「貴方…撃たれてるじゃない!」
「てめぇがうるせーからだ」
明らかにシャンクの息は荒くなり、走る速度も遅くなっている
「一先ず、怪我の具合を見るわ」
そう言って、エマはシャンクの手を引っ張り一番近くの部屋へ入った
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