04.交差

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「おい、早く走れ」 「私の体力も考えなさいよ!」 二人は屋上へ向けてひた走る 正直、一人の戦闘に慣れているシャンクにとってエマは、お荷物以外のなんでもない。 「注文が多いいこった」 シャンクは頭を掻きながら困った様に呟く 「後、私をちゃんと守る事。いいわね!」 角を曲がる二人 「シャンク!」 既にそこには黒ずくめの服をさかれ、血だらけの男が一人銃口を構えていた。 「分かってら」 シャンクは咄嗟に、エマの前に出て引金を引く バンッ! バンッ! 「ぐっ…!」 脳天を貫かれ、血を噴き出しながらその場で息絶える男 「俺に銃口を向けるな」 シャンクは自分の胸に手を当てながらもそういうが、手を当てている所から赤い血が滲んできている 「貴方…撃たれてるじゃない!」 「てめぇがうるせーからだ」 明らかにシャンクの息は荒くなり、走る速度も遅くなっている 「一先ず、怪我の具合を見るわ」 そう言って、エマはシャンクの手を引っ張り一番近くの部屋へ入った
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