暴れん坊はキライですか?

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ボソ 「…い…」 「えっ?何?やっぱり何処か痛いの?」 「痛い…、痛いさ…心が」 小さな肩を震わせボソボソと呟きながらゆっくり立ち上がり、振り返りながらぶつかった相手をキッと見上げた。 「せっかく手に入れたパン、どうしてくれるのよ!! 身体なんてどうでもいい!この無惨なパンを見て! いつもこの時間まで残ってることのない、大好物の二つが珍しく手に入って幸せの絶頂だったのに、あんたのせいで不幸のドン底に突き落とされたじゃない!!」 昼休みで廊下にいた生徒が騒ぎを聞きつけ段々と二人の周りに集まって来た。 小さな女の子が、デカイ男に怯むことなくギャンギャン噛み付いている光景はなんだか奇妙であり興味を引く。 男子生徒が一方的に云いたい放題言われているにも拘わらず、"はぁ"とか"うん"などと相槌を入れるだけで、とにかく言われっ放しになっている。
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