19人が本棚に入れています
本棚に追加
ジリリリリリリリッ!!!
「…ん、あぁ…?」
部屋中に鳴り響く目覚まし。
山本裕輝の朝はこの音から始まる。
「…うるさい」
そしていつものように目覚ましを止め、ゆっくりと起き上がる。
「…うー…?」
これは余談だが裕輝は低血圧なので、起床直後はこのように上の空になる。
そのため10分くらいはこの状態のまま、動く気配すらない。
…という訳で
――10分後...
「ふあぁー…」
未だに頭は起きていないが、既に着替えは終わっている。
その上律義にも着ていたジャージは、きちんと畳んでベッドの上に置いてあった。
「…さてと。下りるか」
そう言うと裕輝は部屋を後にし、ゆっくりと階段を下りる。
最初のコメントを投稿しよう!