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「…おい、裕輝」
その矢先だった。
信秀が話しかけてきたのは。
「はいっ?!…な、なんだよ…」
もちろん裕輝は驚いた。
……心臓に悪いぞ、まったく…。
「今日は入学式だろう。ゆっくり食べてる場合か。もう8時を過ぎてるぞ」
「え?…うわっ!ホントだ!!」
最悪の時間帯に気付いた裕輝は、慌ててご飯を掻き込んだ。
「ひ、ひっへひまふ!! (い、行ってきます!!)」
そしてご飯を口に含んだまま、玄関へと急ぎ、
バタンッ!!
勢いよく家を飛び出した。
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