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式を終え、しばしの自由時間、そらはその中で兄を探した、暫らく探して校門まで行くと兄はそこにいて、そらは走って兄の元に来た
そら「間に合った、お兄ちゃん、見せてくれた?お父さんとお母さんに私の姿」
啓太「おう、しっかりと見せたぞ…きっと空から見てて喜んでると思う…さて、俺は行かないと、煩いからな…じゃな、そら」
そら「うん、気を付けて…」
啓太「ああ…」
兄は手を振って車に乗り込むと、学校を後にした
瑞希「あ、あの森崎さん?」
そら「はい?」
瑞希「今の方、お父さん?」
そら「あぁ、あれはお兄ちゃんですよ、私パパとママが居ないんです…6年前、交通事故で二人共亡くなってしまって…今はお兄ちゃんと二人暮しなもので」
瑞希「えっ…あっ、ごめんなさい…何か悪い事聞いて…」
そら「いえ…もう昔の事ですから…」
そらは笑みで返す、瑞希は何となく気まずい気持ちになったが、その笑顔に救われてホッとした
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