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啓太「おっ?早いじゃないか…何やってんだ、朝から?」
随分と早い時間だと思い兄が聞くと
そら「おはよ、お兄ちゃん今ね、お弁当作ってるの」
啓太「へぇ…てか良いなそれ、俺のは?」
そら「お兄ちゃんの?作ろうとは思ったけど、お兄ちゃん外回りでしょ?日持ちするか解らないから用意してないよ」
啓太「そっか、まぁ確かに…でも、食べる所なんて探せばいくらでもあるし、移動は車だぜ、クーラーも効いてるから平気だぞ」
そら「じゃあ作ろっか?」
啓太「うん、頼む、外食にはかなり飽きが来てるから…」
そら「解った、すぐ作る」
兄の申し出で急遽そらは啓太用のお弁当を作った
出来上がった弁当を丁寧に包み兄に手渡すと、兄は嬉しそうにそれを受け取って用意してあった朝食を食べ終え
啓太「んじゃ行ってくるよ、お前も頑張れ‼」
そう言って一足先に家を出て行った
そらはその姿を玄関から見送って扉を閉めると仏壇に手を合わせ
そら「お父さん、お母さん、行ってきます」
そう語り掛けてから家を後にした。
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