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そら「お父さんもお母さんも死んじゃったの…お兄ちゃん?」
それは5年前の梅雨、通勤途中の両親を悲劇が襲った…………………
交通事故…カーブを曲がり切れず反対車線に飛び出した父親の車がカードレールを突き破って落下、父親は即死、母親は救助されたがあまりに出血がひどく、啓太とそらが対面してから
「お兄ちゃん…そらを…そらをお願い…ごめんね、啓太、そら…」
そう言い笑顔を残したまま息を引き取った。
傍らで母の遺体に抱きついて泣きじゃくるそら、啓太は兄として泣きたい気持ちを押さえてそらを宥めようと必死だった…。
その後、高校1年だった啓太とまだ小学4年だったそらは父方の祖母に預けられて育った。
兄・啓太が高校を卒業後、就職してから3年目の春、そらの中学入学を期に啓太はそらを祖母から引き取り、両親と暮らした家に戻って住み始めると、そらは母親のやっていた家事などを積極的に始め、笑顔も見せるので
啓太「そら、お前家事とか好きだったっけ?」
気になって聞いてみた
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