Screen 1

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そら「知らなかったの?そら、良くお母さんとやってたよ…お母さん言ってた、そらは女の子ね…って」 生前、母親はそらの内に潜む一面を知り、良く父親に話していたらしい 「いつかあの子、自分の中の女の子に気付くわ、私はそらがそう言ってきたら、笑顔でその気持ちを受けとめるつもり…確かに色んな問題もあるけど、母親だから最後まで味方にならなきゃ…」 と…でも、それを伝える前に亡くなると言うのは、何だかやりきれない気持ちだったろう、啓太が本当にそらのそれを気付いたのは、再会してから… そら『ねぇ、お兄ちゃん…これからもそらがご飯とか作ったげる、だからお兄ちゃんは頑張ってお仕事してね…』 対面式キッチンから笑顔を覗かせるそらを見ていると、何だか母親に言われてる気分になる啓太、取り敢えず笑みを返した
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