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(そらは、女の子ね…)
亡き母親が家事の手伝いをしている時に優しく言った一言が今になって解る
そら「そらは、女の子なのね…」
今迄、そらは自分の事を男の子とも女の子とも肯定していない、そらはそらであって、性別などは気にした事が無い、ただ裸の自分が男の子の身体であるが為男の子だろうと認識していただけ…でも、水泳教室がきっかけで女の子と思う様になるとそれからそらの心には男である自分の身体と心の中は女の子と言う矛盾に悩まされ、段々と笑顔が消え始めた
そしてあの事件…
矛盾がストレスとなり爆発して、そらは死のうとした…
兄の機転で危機は回避したものの、その時のそらは兄から見て欝の様子、そして兄は決断した
啓太『本当の自分になれば良いじゃないか…』
………と。
それはつまりそらの心にある女の子を手に入れる為の性転換手術、そらの欝に終止符を打つための選択、兄にしてみれば唯一血の繋がるそらが死を選ぶのは両親以上に悲しい事だ、器を変えただけでその地獄から弟を救えるならば…
迷う時間は必要なかった。
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