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15才と三ヶ月…そらは男としての自分に終止符をうった、その事に後悔はないものの、それまで弟として見てきた兄の気持ちを考えると、あまり良い気分とは言えない、むしろ罪悪感すら覚えた
そら「お兄ちゃん…ごめんね、そらは良い子じゃないよね…でも、お兄ちゃんが言ってくれなかったら、そらはもっと悪い子になったかも知れない…」
ベットで天井を見つめながら呟いたそら、暫らくすると入口が音を立てて開き、啓太が見舞いに来た、来るなり啓太はそらの顔色を伺いおでこを軽く撫でて
啓太「気分はどうだ?痛みとかないか?」
笑顔で聞いてきた、そらは微笑み返して
そら「うん、大丈夫だよ…お兄ちゃん、でも本当によかったの?」
手術を薦めてくれた兄に確認する様に聞き返した
啓太「死なれるよりましだよ❗お前まで失ったら天国の父さん母さんに申し訳が立たないし、母さんが死ぬ前にお前を頼むって言ったんだから、兄として責任を果たさないとお前を引き取った意味がない」
啓太はまた笑みを返した
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