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ガチャッ!!
思いっきりドアを開けた…
ゴンッ!!!
開けたと同時に何かがぶつかる音が…
「いっ…てぇー…」
え…
「せ…先輩?」
そろ~っとドアの後ろを覗いた
先輩が…植木の間にハマって倒れていた…
「おい…何してくれてんだよ」
ううーっ!!恐い…けど…
嬉しい…
そう思ったら涙が出てきた…
「は…はあ?おい…未莉愛…」
えーんっ…
号泣しちゃうよ?
『おい…未莉愛…』
だって…
ん?…ん?
「…未莉愛?って?」
すぐに泣き止んだ。
「はあ…俺が頭打ったのにお前が馬鹿になった?未莉愛はあなたの名前ですけど?」
違う…
違うよ…そうじゃない…
「知ってる…けど今…み…み…未莉愛って言いました?」
頭が混乱して何がなんだか分からなかった…
ただ
分かるのは…
先輩が笑っていることだけ…
「言ったろ?絶対にお前を俺のモンにしてやるっ…って…まあそんなことはいいから引っ張れよ」
…嘘じゃなかったんだ
その笑顔に騙されたかと思ってたよ…
「おい…早くしろ」
あ…引っ張らなきゃ…
うちの植木…深いんだよね…
「んーっ…先輩…重いっ…」引っ張っても抜けないよ…
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