僕と兄さん

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着いた場所は遊園地だった。 「どういうこと?これは…………」 「たまには大事な弟と二人で遊園地でもと思ったんだよ」 遊園地なんて初めてだった。まさか兄さんとこんな所に来るだなんて思ってもみなかった。 「行くぞ。ロロ」 僕たちは色々なアトラクションに乗った。 ジェットコースターに乗って兄さんが酔ったりお化け屋敷に入ってずっと僕の腕にしがみついたりしてきた。 「こ こ 怖くないか?ロロ」 「怖くないよ。兄さんと一緒だからね」 周りは暗くて見えずらかった。 しがみついてる兄さんの体温が温かくて気持ちが良かった。 意外と怖がりなんだね。兄さん。 ジッと兄さんを見つめていたら兄さんの顔が段々と蒼白になっていた。 「ロロ!!うしろっ」 僕のうしろにいたのはゾンビだった。 「こっちだよ。兄さん」 そう言ってルルーシュの手を引っ張った。 ようやく出口に到着した僕たちは走ったせいか息切れがした。 「すまない。ロロ。本来なら兄である俺がお前を引っ張らないといけないのに……………」 ルルーシュはしょんぼりとした顔をしていた。 「いいんだよ。僕嬉しかったから」 こんなルルーシュの一面が見られて僕は得をしたような気分になった。 「ロロが喜んでくれそうな所に行きたかったんだよ。どこがお勧めかシャーリーに聞いたんだ。そうしたら遊園地だって言うから」 僕のためにわざわざ連れて来てくれたんだ………。 ずっとこの時間を大切にしたいと思った。 僕と兄さんだけの思い出。 End
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