2人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、
事件は起こった。
僕は蕾を付け、花を咲かせようと躍起になっていた。
その蕾に気付いたこの家の家族が、僕にひたすら水を与え始めた。
もう、苦しいくらい溢れているのに。
もう、
根がやられ始めている…
“根腐れ”
その言葉が僕の脳裏に浮かぶ。
このままでは、蕾どころか僕自身が危ない。
こうなったら蕾を落とし、異変が起きていることに気付いてもらえるか賭けるしかない。
でも…
あの子に花を…
最初のコメントを投稿しよう!