*転

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そして、 事件は起こった。 僕は蕾を付け、花を咲かせようと躍起になっていた。 その蕾に気付いたこの家の家族が、僕にひたすら水を与え始めた。 もう、苦しいくらい溢れているのに。 もう、 根がやられ始めている… “根腐れ” その言葉が僕の脳裏に浮かぶ。 このままでは、蕾どころか僕自身が危ない。 こうなったら蕾を落とし、異変が起きていることに気付いてもらえるか賭けるしかない。 でも… あの子に花を…  
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