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花はまた咲かせればいい。
生きていなければあの子にも会えない。
でもあの子に花を見せたい。
そんな葛藤を抱えながら、僕は憂鬱な気分になっていった。
最近、あの子の顔を見ていない。
これまでも何日か顔を見れない日はあったけど、今はこんな状態だからこそあの子に会いたかった。
会って、もう一度、僕の蕾にそっと顔を近付けて。
そうしたらもう迷うことなんか何もない。
瞳を閉じれば
僕とあの子の頭の中に花は咲き、
優しく香るだろう。
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