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あの子は翌日、この部屋へ連れてこられた。
ここは景色がいいからかもしれない。
最悪の事態は免れたが、両足に巻いた包帯が痛々しく、
あの子は自分では歩くことも出来なくなってしまったようだった。
元気もなくうなだれ、ずっと瞳を閉じている。
もう…
僕を見ることもない…
僕は、何も出来ない。
あの子のためなら何でもすると心に誓ったのに。
どうしてこんなことになってしまったんだ。
どうしてあの子がこんな目にあうんだ。
どうして僕は何も出来ないんだ。
…あった。
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