仕合わせ

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「おぉーいっ!!ゆーいちぃーっ!!」   窓の外からの声。 こんなどうしようもない駄目人間なんか、ほっとけばイイものの、珍しい女もいる。   「ゆーいちってばぁー!!麻野裕一っ!!」  ほっときたいけど、そろそろ近所迷惑かと、ベッドから重たい腰を上げた。   窓を大きく開いて下をのぞき込むと、居た… 小さな小顔に、長い髪の毛を二つ縛りにし、少しクリームっぽい髪の色、アニメにでも出てきそうな、如何にも萌えーっと言う感じの女の子。     麻野裕一にはもったいないくらいの女の子だ。 けれど、幼なじみと言う縁は切っても切っても、なかなか切れないものだ。
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