アクアマリンの行方

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『うっそぉ~ん😱登れないよぅ!』  アタシは窓枠に手をかけて上を見上げたが…  楓はギシギシ音を立てて屋根を歩き  (楓に出来てアタシにできない事はない!)  と 念じ…  ブッ壊れそうな 木製の手すりに足をかけて  命懸けで登った…  屋根に登ると楓は  『落ちなくて良かったね?』 と笑い 腰かけて  アタシも 隣に腰を下ろし  『落ちたら… シャレにならないよ?  危ないから 止めたら?』  と 楓をたしなめた… 『でも…いい眺めだねぇ  東京の最後に 楓と屋根から  夜景を見るとは 夢にも思わなかった…』   楓も  『こはるが 仙台に帰るなんて  今だに信じられないよ…  あんた バスガイド  似合ってたよ?』  『楓もね…』  二人は 懐かしい思い出を語り始めた
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