マナミの危機

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「マナミちゃん…」 銃をゆっくりと上げ、照準をマナミに合わせる。その目の瞳孔はゆるく、口元は引きつりつつ笑っていた。 「どうして…??…」 「君もバカにしているんだろ?」 「そんな…」 「綾子のように…ボクをバカにしているんだ…」 その指が引き金をゆっくりと引く。鉄がギリギリと擦れる音まで聞こえた。マナミが目を瞑る。 タァァァーン!! 乾いた銃声がしっぽ公園に響いた。
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