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「君には【セントラル】の魔法学校に行ってもらいます」
『はぁ?』
意味わかんねぇ。
「そう、そこで人と言う君の利点を生かして、セントラルのトップに近づいていってください」
えぇ…暗殺か?人殺しなんかやだぜ俺。
「いやいや、セントラルの王に近づいてタイトとの友好条約を結ぶように仕向けてもらいたいんですよね!!」
『お前確か魔物ってはた迷惑だって言ってたじゃねぇかよ。そんなんと条約結ぶ物好きいねぇだろ』
王様がバカか自殺志願者でもねぇ限り無理だ。
「そこでハル君が役立つわけです。魔につながる眷族はフェロモンだけじゃなく強い魔力にも惹かれます」
俺が元々持ってるフェロモンにさっき強力な魔力を追加した…ってことは?
「みんな言うことを聞く、と」
本当かよ…
「ま、これが私のプランです。ちなみにハル君は強制参加です」
あぁそんな気してたよ。わかってたよ畜生。
「あー…えーと。色々一度にあって疲れたでしょ?ちょっと別室で一人になってみては?」
俺の混乱に気がついたのか、はたまた殺気に気がついたのか。ルシフェルが初めて気の効いたことを言った。
『助かる』
俺は言葉少なに返事をして席を立った。
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