序章 ~ターニングポイントは突然に~

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「やだなぁ目も角も髪も生まれつきですよ。それに男です、私」   …また読まれてねぇか?   「タイトの住人は基本マスターしてますね。大丈夫、ガードもすぐ覚えられますよ。えぇと、ヤマナカハル君ですね?」   違うと言いたい。無性に言いたい。と言うかこれは夢だ、うんきっとそうだ。だから名前がわかるんだ。   「あのう…もしもし?もしもーし」   夢なら集中すれば覚めるはずだ…って痛ッ!?めちゃめちゃ頬が伸びてる!!限界越えてる!!   「ハル君…まぁ気持ちはわかってるつもりです、でもこれは夢じゃないですよ?」   そんな馬鹿な。きっと起きたら俺の部屋で…。   「痛いでしょ?」   痛いな…かなり。と言うことはこれは現実なのか?この目の前のコスプレマニアも、さっきから宙を漂ってるシャドウとか言う黒ずくめも?   「失礼だなぁ…生まれつきだったら。まぁちゃちゃっと説明しちゃうから聞いてね?」   『諦めて…か?』   「そゆこと」   『解ったから…頼むから頬を離してくれ…』   「おや、失礼」   不安だ…
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