序章 ~ターニングポイントは突然に~

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しばらく後。   あぁ空が綺麗だな…なんて事はなく、窓の無い部屋でぼんやり煙草を吸う男子1名。つまり俺。   あの後、真っ先にルシフェルがいったふざけた言葉。   ~うん、君、魔王になってね~   魔王、だと?一般的には悪の親玉の魔王になれと?   俺は混乱していた…   あ、その後説明を一通りされたし、簡単に伝えとくな。   この世界はアートと言うらしい。アートは天使の住むエリア、【トピア】と魔王以下魔族及び魔物の住むエリア、【タイト】、それからそれ以外の住む【セントラル】に別れているとか。   はぁ…異世界だってよ。天使に魔物。超ありふれたファンタジーじゃん?俺はただの不良だってのに。あ、まだまだ続くからな。残念ながら。   そしてやっぱり魔法なるものもあるらしい。定番だな。   信じたくなんかなかったが水の塊がどんどん増殖する様を見せられちゃなあ…科学なんてねぇんだろうな。   そうそう、シャドウは影族って魔族一族のトップらしい。普段は影でいて、望めば実体化できるとか。…つまり普通の物理攻撃は透けるんだと。原理はわからんが。   さっき部屋を漂ってたのはルシフェル曰く【お仕置き】…だそうだ。何をされてたのかは謎のままだが…   あれでも右腕らしい。あんなんで大丈夫なのか?   いや、大丈夫じゃないから俺がいんのか。   俺は魔王にならなきゃいけない…らしい。   俺のお世辞にも出来が良いとは言えない頭脳でもわかるようにルシフェルは懇切丁寧に教えてきた。
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