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『えらくリアルな理由だな…だがそんな難しげな理由ならどっかの敏腕社長を連れてきたほうがよほど効率がいいだろ』
「そんな都合よく行けばいいんだけどね。言ったでしょ?力が強くて魔力もあるって。頭がいいだけの生き物じゃすぐ死んじゃうじゃない」
『だが俺はただの人だぞ?しかも頭もいいわけじゃねぇ。ガラも悪いし特技もねぇ。喧嘩が多少強いだけだ』
俺の反論にルシフェルはにやりと笑った。
『大丈夫。君を選んだ基準もちゃんとあってね、君は【魔フェロモン】が誰よりも多いんだよ』
【魔フェロモン】?何だそりゃ。聞いたことねぇぞ。
「そりゃそうでしょ。君の世界には魔法がないんだろ?ってことは魔物もいないわけだからあるわけない。ま、簡単に説明すると魔物と魔族…魔とつながりの深いモノたちに無条件に愛されるフェロモン」
すげぇな。すげぇ嫌な感じのする体質だな。
そんな危険なのよりヒトフェロモン(作者註:異性を惹きつける作用があるとされている物質。これが分泌されている人は大変色っぽく見えるそうです)の方がまだいいぞ。
「まぁまぁ、持ってるもんはしょうがないしさ。で、【誰よりもフェロモンが出てて平均以上の知能を持ってる生き物】でタイト一の占い師に探してもらって」
『当たったのが俺だと…』
「そゆこと。まぁ欲を言えば?魔力とか、はたまた法力とか?持ってるとよかったんだけど、まぁ後付けできるしね~」
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