───── 宿命 ─────

4/6
前へ
/33ページ
次へ
だからね、今回もいつもと同じようにみんな平等に可愛がろうって そう思ってるんだけど… 何故か『未来のオデブ候補』が気になって仕方ないんだ。 猫ジャラシで遊んでみるけど、1匹だけ動きがトロイし… 思わず吹き出しそうになっちゃうよー。 「お母さん、この子に名前つけたい!ねぇいいでしょ?」 「いいけど…この子達も、いずれもらわれていっちゃうんだよ。あんたがそれでもいいって言うならお母さん反対しないけど…」 お母さん、シュウのことを気にしているんだろうな。 「大丈夫だよ。この子とシュウをダブらせたりはしないし」 「そっか。 それで、何て名前つけるの?」 「えへへ。クマみたいに大きくなるようにって願いを込めて…そしてシュウの名前から1文字取って──クゥちゃん!!」 「いい名前だけど、そんなクマみたいに大きくなられてもお母さん困るよ~」 「私が責任取るから大丈夫だって!」 「責任て…あんたまだ小学生じゃん」 「!! ───ん。そうだけど……」 「…」 「…」 「ぷ」 「あは」 何だか可笑しくて 二人で大爆笑だった。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加