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「クゥ」
暴れ回っているクゥをひょいと持ち上げて、きょとんとしているクゥの目を見ながら続けた。
「今日から君は【クゥ】だよ。いっぱいご飯食べて大きくなってね♪」
まだ暴れ足りないはずのクゥだけど、じっと私の目を見つめている。
この子、ちゃんと聞いてる──
『沢山たくさん愛していくからね。大切に育てるからね』
クゥの大きな瞳を見つめながら、そう心に誓った。
その日、小学6年生の私に子供が出来た────
『クゥ』と言う名の
小さいけれど
大きな存在の
『子供』
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