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「お前、まだ顔赤いぞ?」
「な、なんでもないよ」
「もしかしてあの子か?」
かぁ…。
「本当、お前もあの子もわかりやすいよな」
ニヤニヤしながらそう言うのは、海馬 龍王(かいば りゅうおう)。
気の合ういい友達だ。
初めて出会ったときはケンカの真っ最中だった。
おれとあかねがチンピラに絡まれてるときに、いきなり現れておれたちを助けてくれた。
中学三年生の春休みのときだ。
そのあと、この華道学園の高等部の入学式で出会い、意気投合した。
「なぁ、あの子の友達で椿ちゃんっているだろ?」
「うん」
「あの子かわいいよなあ~。友達になってくんねぇかな~」
知り合ったときは不器用で男の友情が似合うと思っていたけど、龍王も恋するんだな。
龍王の方を見るとボールを突いてはいるが、目は外に向いていた。
外にはあかねと九龍の走ってる姿が…。
今朝のことを思い出し、顔が熱くなる。
「龍王!勝負だ!」
「あ?あ、あぁ!俺はバスケも強いぜ?」
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