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キーンコーンカーンコーン。
学校が終わり、いつもの日課であるあかねを校門で待つことにしたおれは、龍王に別れを言って一人校門に寄りかかっていた。
ちなみに龍王とのバスケの勝負は引き分けだった。
龍王が外ばかり見ているのに、おれも肝心なときにあかねを探してしまって勝負にならなかった。
あかねはチアリーディング部に所属していて、そのときのあかねはすごくかわいい。
おれは何も部活はやっていないので、いつも待つほうだ。
待つのは嫌いじゃないからいいけどな。
そして、もう一つおれのやることがある。
それは玄関から校門までの道中に石ころがないか、調べることだ。
もしその辺に転がっていたら、ただでさえ何もないところで転ぶのに、よけい転びやすくなるからだ。
くまなくチェックし、落ちていた石ころは遠くへ投げる、それがおれのやることだ。
今日は数学で宿題が出たからな。
きっと家庭教師も頼まれるだろう。
「羽飛、お待たせー!」
本を読んでいると、辺りは朱色に包まれ太陽が沈んでいく。
あかねも来たし帰るか。
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