第一章

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「ちょっ!だ、抱いてって…今、ここで!?やめて~!というか本当にあの人お姫様なの!?」 と少女が一人慌てふためいていると、黙ってそのお色気攻撃を受けていた王子が口を開こうとしたので、 「ゴクッ… まさか、王子ここでたべちゃうとかないよね…」 と少女が息をのむ。 「うっせいな~。だから無理って言ってんだろ、いい加減にしろよ。人がせっかく優しく言ってやってんのに、しつこいんだよ。ったく、その脂肪のかたまりもどけろ!ちょっと太りすぎなんじゃね?もう少し痩せれば!」 そう話している王子の表情はいつもの完璧スマイルではなく、明らかに不愉快といった感じに冷たい表情をしていた。
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