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とんでもない現場を目の当たりにして、少女はちょっと興奮気味で大広間に戻ってきた。
そして、先ほどの光景を思い出しながら、誰もが憧れる理想の王子様の本性が、あんな俺様腹黒キャラだったなんて、さぞかしファンの姫君達が知ったらがっかりするだろう…と、ちょっとそれはそれでおもしろいかも、とクスクスと笑っていた。
「何か楽しい事でも思い出されていたんですか?エレオノーレ姫」
とふいに声をかけられて、慌ててそちらに目を向けると、その思い出していた当人が目の前に立っていた。
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