第一章

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 会場内は大歓声と溢れる拍手の音でいっぱいだった。今挨拶をした青年は、マクシミリアン・フォン・エストリア。 エストリア国の第一王子で、容姿端麗、頭脳明晰、その笑顔で見つめられると、老女でさえも、少女に戻ると言われる美青年で、まさに理想の王子様である。 そして、今年が例年にも増して、そわそわしている理由もこの王子にある。
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