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そんな会場内の姫君達を呆れた視線で見ながらため息をついて壁にもたれている少女がいた。
「はあ…。
みんな、なんでそんなにあの王子様と結婚したいんだろう。自分達だって、既に一国の姫や貴族の姫で贅沢な暮らししてんのに、皇帝の王子となんて結婚したらめんどくさいだけだと思うけど。まあ、うちみたいな小国なんて相手にもされないだろうし、私も興味ないから関係ないけど♪」
そう呟き、少女は少し外の風にでもあたろうと、庭に向かって歩いていった。
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