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(それってやっぱり……)
私は何かを言いたくて、でも言葉にならず静かに涙を流し続けていた
タクマ「それでさぁ、結局何も話せないまま、母親が呼びにきた。
俺は母親に手を引かれ公園を出る時、その子は小さな声で言ったんだ。『待ってる』ってな。」
私はその話を聞きながら静かに肩を震わせていた。切なくて苦しくてとうしようもなかった。
タクマ「俺はその言葉を聞いた瞬間、無意識に母親の手を払いのけその子に駆け寄ってた。
キョトンとした顔でこっちを見ていたその子に俺は言ったんだ。」
アカネ「何て……何て言ったの?」
私の口からやっと出てきた言葉がそれだった。
自分でも何故かは解らない…けど、私の口はそう発していた。
櫻井 逞は後ろを向いたまま、鼻で小さく笑うとうっすら暗くなりかけた空を見上げ話を続けた。
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