10372人が本棚に入れています
本棚に追加
タクマ「『大きくなったら絶対僕が迎えにくるから、そしたらずっと一緒だから…だから…だから待ってて』って。」
それを聞いて私は立っていられないほど苦しくなってその場にしゃがみこんだ
タクマ「ってかお前さっきから黙ってるけど人の話聞いてんのかよ?」
アカネ「きっ…聞いてる…グスッ…ちゃんと…グスッ…ちゃんと聞いてるから……」
はぁ…と小さく息を吐き櫻井 逞はまたゆっくりと話はじめた
タクマ「それから俺は必死にデカくなろうと思った。体も心も…。当時はその子よりチビでやたら泣いてたからな。笑
毎日死ぬほど牛乳飲んで、勉強して、体と心を鍛えるためにありとあらゆる格闘技を学んだ。
そして俺は…この地に戻ってきた。
約束を果すために……。」
アカネ「……………………その子……その子の名前って…………,」
その言葉を聞いた櫻井 逞はゆっくりこちらを向いた。
私をじっと見つめている。その清んだ眼差しに、私は視線を剃らす事ができなかった
タクマ「その子の……その子の名前は…………,」
最初のコメントを投稿しよう!