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タクマ「何泣いてんだよ」
アカネ「……ヒック……だっ………ヒック……だって……」
タクマ「俺が知ってる茜はオテンバで泣く奴じゃなかったんだけどな」
(んな事言ったって……しゃ~ないじゃんかっ!)
彼は私の頭を優しく撫でながらふせている顔を覗き込んだ
タクマ「ずっと待っててくれたんだな」
(そうだよ。私は……私は貴方との約束、ずっと……ずっと……)
言いたい事は沢山あったけど私は「………………うん…………」
そう頷く事しかできなかった
それから私達は思い出のぶらんこに座り色々な話をした
アカネ「そう言えば逞、名字違うよね?」
タクマ「あぁ、父さんが2年前に亡くなって母さんの旧姓に戻ったんだ」
アカネ「そうだったんだ…」
(そりゃ名前聞いただけじゃ解らないよなぁ…私が知ってる逞は井上だったもんなぁ)
それからしばらく話をしてすっかり暗くなっていた住宅街の細い道を二人並んで歩いていた
タクマ「ところでさぁ…」
アカネ「ん?なに?」
タクマ「キスして?」
(はぁ?息なり何言ってんだ?)
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