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「櫻井 逞です。どうぞよろしく」
そう言ってにっこり笑うと、クラス中の女子はキャーキャー騒ぎ出す。
(ったく、あんたらは発情期向かえた猿かよ)
なんて思いながら窓の外を眺めていた。
窓の外には桜の木があり、丁度見頃を向かえていた。
(桜かぁ…あの時見た桜もこれに負けないくらい綺麗だったっけ)
「……ギサン。…ツラギサン。葛木さん?」
呼ばれている事に気付き声のする方を見ると、隣の席にちゃっかり座り、ニコニコしながらこちらを見ている 櫻井 逞の姿が瞳に飛び込んできた。
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