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アリアは緑色の大きな弓を構えた。そして矢を放つ。風を纏い一直線に翔び『金獅子』の顔に突き刺さった。
「ガァァァアア!!?」
『金獅子』は雄叫びをあげる。刺さった矢をふり外し、突進してきた。アリアは後ろに下がり、ケネは大剣で『金獅子』の突進を防ぎ、押さえ付ける。そこにアリアの矢が連射される。『金獅子』の右前脚に幾つもの矢が突き刺さる。見ると『毒ビン』が矢につけられていて、その毒が『金獅子』に流れ込む。
「ググァ…ッ」
ケネはそれを確認すると大剣で『金獅子』を薙倒して後ろに下がった。
「…やったか……?」
息を切らせ、ケネは言う。
「グガッ…ガァァア。」
毒が効いている様で『金獅子』は苦しそうに鳴いている。その様子に二人とも油断した。
突然『金獅子』はアリアに飛び掛かった。
ケネは叫び、アリアは悲鳴をあげる。絶体絶命その時、上方から声が聞こえた。
「遂に見つけたよ!!『雪獅子』!?狩ってやる!!」
上から少女が降って来た。
「なッ?!」
大きな赤いハット帽を被り、まるで海賊の様な服を着た少女は落下しながらライトボウガンを構え、引き金を引いた。放たれたのは拡散弾。散らばり着弾すると爆発する。
『金獅子』の身体は爆発によって吹き飛んだ。ケネ、アリアは飛ばされまいと踏ん張る。
少女は着地すると『金獅子』を見て言った。
「私は大海賊、キャプテン・グラムの一人娘『マキ』!!『雪獅子』よ!!狩ってくれるわ!!」
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