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『ヘタレ英雄御一行様』
シュレイド王国王都の外れに小さな古びた小屋がある。そこに一人の青年がいた。
銀髪の長い髪が印象的で中性的な顔をしている。真紅の鎧を纏い、大きな槍と盾を背負っている。
彼は小屋の奥に進んだ。そこには小さな部屋があった。埃を被ったベットや本棚、机が置いてある。壁に様々な武器や防具が飾られていて、その下を見るとその武器の手入れ道具が散らばっていた。
青年は机の上にあった写真立てを手に取った。そりて埃を払う。
「………ねぇさん…」
そこに移っていたのは幼い頃の青年と彼の相方の姿に黒髪の青年、そして白髪の少女の姿…『漆黒の双魔』と『白闇の竜姫』の若い頃の姿だった。
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