64人が本棚に入れています
本棚に追加
前方にアプトノスの群を発見。ギンとキラは武器を構え群に突っ込んだ。
アプトノスは食用として狩られる温厚でおとなしい草食モンスター。危険を察知すると逃出す。しかしたまにハンターに襲いかかるのもいるので油断できない。
後者だった。キラは頭突きをくらってその場に蹲り、ギンは尻尾を顔面に当たり、半回転して頭から地に叩き付けられた。
「ーーーーっ?!」
相当痛かったのだろう。声が出せなかった。
それを見ていたジャックは腹を抱え泣きながら笑い、セツナは頭に手を当てて大きな溜め息をついた。
ジャックの指導のもとなんとかアプトノスを二人で1匹狩る事に成功した。その間に9匹に逃げられた事は触れないであげて欲しい。
セツナは食べれるキノコや木の実、野草を採って来た。
「まずお昼ご飯…作りましょうか?魚は……夕飯で良いですよね?」
セツナはナイフでキノコを食べやすく切り、木の枝に刺した。
ジャックはアプトノスを解体し始めた。その過程は省略させていただく。ただ、その作業を見ていたギンとキラの表情が恐怖とエグさで歪んだ事を言っておく。
焚き火を使ってキノコをセツナは焼く。木の実と野草は鍋で煮込んでいる。
その隣りでジャックが解体した生肉を焼き始めた。機械に固定した肉をゆっくりと回す。表面が徐々に黄金色に焼けていく。溢れ出す肉汁が火に落ち、音をたて消える。
それをヨダレを垂らして見るギンとキラ。
「次お前らが焼いてみるか?」
「いいの!?やる!!」
二人は肉を取り、焼き始めた。
最初のコメントを投稿しよう!