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肉焼き。結果は察して欲しい。
ギンとキラの手には大量の黒い塊…『焦げた肉』。
泣き崩れるギンとキラ。膝をつき顔を地べたに突伏して小刻みに震えるジャック。明後日の方向を見ながら釣りをするセツナ。
「…刺身でも食べましょう…」
釣り竿が曲線を描く。
セツナの足元に置いたバケツには3匹の活きの良い魚が元気に泳いていた。
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食事が終わり、ギンとキラは武器を取る。
「午後こそ頑張るぞぉぉぉお!!」
彼等は元気に草原を駆けていった。
一種の現実逃避かもしれない。
「…丈夫な奴等だな…」
「えぇ…もし、本気でハンターをするならば、とても良いハンターになると思います。」
ジャックとセツナは駆けて行く二人の後ろ姿を見て言った。
「あの子には強く生きて欲しい。やりたい事をやらせてあげたい。」
セツナは蒼空を見上げた。
「私が生きている間に多くを学んで欲しい…」
空に浮かぶ雲は流れて行く。
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