『ヘタレ英雄御一行様』

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  ---------------- 写真立ての中から写真を取り出してギンは鞄に入れた。 ランスを担ぎ直し、部屋を後にする。外には忍者の様な黒い鎧を纏い、同様に黒い大きな太刀を背負った青年が立っていた。 彼の姿を確認してギンは言う。 「待たせたね。キラ。」 「いんや。待ってないさ。早く集会所行こうぜ!」 「うん。」   ギンは空を見上げる。 「あの日もこんな空だったよね…」 「………セツナさん…きっと生きてるよな…」 「うん。ねぇさんは生きてるよ。この広い世界の何処かで…」   (生きている限り何処かできっと…)       幼かった二人のハンターは身も心も強く大きくなった。 その二人の姿を遠くから眺めるひとつの影がある。 「…強くなったな…ギン、キラ………」 そう言うと森の奥に姿を消した。
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