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シュレイド王国に住むハンター達は興奮に包まれた。
1000年に1度しか姿を現さないとされる希少種がツガイで『塔』に現れた。銀色のリオレウスと金色のリオレイアだ。
その姿は神々しく、見る者全てを魅了する。
数多のハンターがこのツガイを狩ろうと試みたが、その強さは古龍並で強大な力の前で成す術が無かった。
「と、いうわけでそれを俺たちが狩るってのはどうだ?」
「それ“狩れれば”が前提よね。」
集会所の一席に男女のハンターがいる。ケネとアリアだ。
「俺がシルバーソルでアリアがゴールドルナってカッコいくね?」
ケネは不気味ににやけている。アリアはそんなケネに冷たい視線を送る。
「………格好良いけど…多くのハンター殺られちゃったんでしょ?」
「俺たちはそいつらより強い。」
「どこから来るの?その自信。」
そんな話をしているところに爆雷の如く跳んで来た少女・マキが手を挙げる。
「私も行くぅう!!」そしてテーブルを両手で叩く。その音に周りの人々が驚いているが気にしない。
「ダディが希少のリオレウスの素材使って船を装飾したいっていうんだ!!」
楽しそうな笑顔のマキにケネは眼を細め冷汗を流しながら言った。「マキ。希少リオレウスは銀色で金色でないからな…?」
「ッ?!!」
マキは眼を見開き固まった。その様子を見てアリアが苦笑した。
「あぁ…やっぱ勘違いしてたんだね……」
「えぇぇえッ?!じゃあ普通のリオレウスって緑じゃないの!!?」
その刹那、集会所にいた人々全員凍り付いた。
しばらくたってから正常な思考を取り戻したケネはマキに何も言わずクエストボードに向かう。そして希少種ツガイの依頼書を取り、カウンターで受注した。
「3人で…お願いします。」
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