64人が本棚に入れています
本棚に追加
塔の麓にあるキャンプで武器の手入れや道具の整理をする。空に伸びるひとつの白い線。それをケネは見上げる。
「あの頂上に幻のツガイがいるのか…」
「楽しみだねぇ?」
「私は恐いわ」
それぞれ武器を担ぎ走り出した。
様々なモンスター達が塔の麓で生き生きと過ごしている。途中小型飛竜ガブラスに襲われたりしたが、撃退し塔に入った。
塔の中は内壁が崩れ歴史を感じさせるように雑草や苔が生えている。大雷光虫が暗い空間を自らの光で照らす。正に幻想的な空間だ。
上を見ると天にまで続くかのような螺旋階段。悠々とガブラスが飛び回っている。
「…なんか台無しだな」
「私もそう思うわ」ケネとアリアはこれからの自分等の行動を思い軽く泣いた。
---------------
「ぜぇぜぇぜぇ…やっと頂上か……?」
「はぁ…はぁ…この向こう側に気配を感じるわ」
「よーし!待ってろリオレウス!!」
息を切らして汗だくなケネ、アリアに対して凄く元気なマキ。
「なんでマキそんな元気なんだ…?」
マキは凄い笑顔で質問に答えた。
「強走薬使ったからだけど?」
(その手があった…ッ!!)
本気で泣きたくなったケネとアリアだった。
最初のコメントを投稿しよう!