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「馬鹿じゃないのか!!」
ジャックはヒステリックに叫んだ。
「こんなのと戦ったら死んじまう!!オレは戦わないからな!!?」
ジャックは武器をしまって背を向け一目散に走り出した。それを追撃するミラボレアスの火炎弾。攻撃を阻止しようとセツナは駆けるが、ミラボレアスの長い尻尾に吹き飛ばされた。
「ガッ?!」
鮮血が空を舞う。ジャックが走りって行った方には火柱が立ち、煙で視界が塞がっている。
(ジャック…無事ですか……)
無理矢理身体を起こしてセツナは再び武器を取った。一気に間合いを詰めて斬撃。
ミラボレアスの咆哮。
セツナの雄叫び。
飛び散る鮮血。
共鳴する殺意と狂気。魂と魂は互いに存在を否定しあう。
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